第12回「食品産業もったいない大賞」において最高位の農林水産大臣賞を受賞
~AIとビッグデータ(人流・気象データ)の活用によるフードチェーン全体での食品ロス削減の取り組みが評価~
~AIとビッグデータ(人流・気象データ)の活用によるフードチェーン全体での食品ロス削減の取り組みが評価~
2025年1月31日
株式会社バローホールディングス
中部フーズ株式会社
一般財団法人 日本気象協会
ソフトバンク株式会社
(株)バローホールディングス・中部フーズ(株)・(一財)日本気象協会・ソフトバンク(株)(以下「4社」)は、(公財)食品等流通合理化促進機構が主催し農林水産省が協賛する第12回「食品産業もったいない大賞」において、4社共同で実施した 『AI(人工知能)とビッグデータ(人流・気象データ)を活用した連携によるフードチェーン全体での食品ロス削減』 の取り組みにおける食品廃棄ロスの削減実績や、ビッグデータ活用による「もったいない」へのアプローチの可能性を示したことが高く評価され、最高位となる農林水産大臣賞を受賞しました※1。また、2025年1月31日に開催された表彰式において、農林水産大臣から表彰状を授与されました。
バローホールディングスでは、グループ内のスーパーマーケットをはじめとした各種店舗での客数予測の精度向上に向けて、日本気象協会の気象データおよびソフトバンクの人流統計データなどを活用してAIで来店客数を予測する「サキミル」※2(ソフトバンク提供)を導入しています。バローホールディングスは、「サキミル」が、スーパーマーケットバローの惣菜部門の運営を担い惣菜工場を持つグループ会社である中部フーズの課題解決に有効だと考え、4社共同で、「サキミル」を活用した惣菜の自動発注システム(以下「AI需要予測・自動発注」)を構築し、2024年1~5月に、スーパーマーケットバロー31店舗で検証を行いました。その結果、食品廃棄ロス18%削減、欠品19%削減 、発注作業時間27%削減という成果に加え、売上2.3%増加、利益4.9%増加などの効果を確認しました※3。これを受けて、バローホールディングスおよび中部フーズは、「AI需要予測・自動発注」の導入店舗を拡大し、2024年11月に、スーパーマーケットバローのうち中部フーズが惣菜部門の運営を担う全店舗※4(242店舗)で「AI需要予測・自動発注」の運用を開始しました。全店舗で運用開始から4週間で、対象商品の食品廃棄ロスが前年比11.8%削減という成果を達成しました。
また、中部フーズでは、節分の「恵方巻」の販売において、過去にはスーパーマーケットバロー全体で最大で約800万円分の廃棄が発生していましたが、事前予約のプロモーション拡大や、店舗の統括者の予測により店舗毎の生産量の管理を強化したことで、廃棄0を達成しています。
-
※3 詳細はこちらをご覧ください。
-
※4 直近の新店(1店舗)を除く全店舗。
「食品産業もったいない大賞」とは
(公財)食品等流通合理化促進機構が主催、農林水産省協賛で、食品産業の持続可能な発展に向け、「省エネルギー・CO2削減」「廃棄物の削減・再生利用」「教育・普及」などの観点から環境対策に取り組み、顕著な実績を挙げた食品関連事業者などを表彰する取り組みです。