データセンターなどの施設の電力利用効率を示す指標のこと
IT関連施設のエネルギー効率を測定する指標
PUE(Power Usage Effectiveness)とは、主にデータセンターなどの施設のエネルギー効率を測定する指標の一つです。データセンター全体の消費電力を、サーバーやネットワーク機器などのIT機器が消費する電力で割った数値で表され、PUEの値が1.0に近いほど、データセンターのエネルギー効率が高いことを意味します。つまり、サーバーやストレージなどのIT機器に使われる電力の割合が大きく、それ以外の空調や照明など設備にかかる電力消費が少ない状態です。
DXやAI活用の進展により、データセンターは重要なインフラとして位置付けられています。しかしその役割の拡大とともに、消費電力も急増しており電力需給バランスや環境負荷が課題となっています。脱炭素社会の実現に向けた取り組みが世界的に進められる中、企業にとって環境に配慮した施設運営は、企業価値や競争力向上を目指す上で欠かせない要素であり、PUEは電力の無駄を可視化し、省エネ対策や運用効率化を推進するための重要な指標と言えます。
ソフトバンクは、次世代社会インフラの構築に向け、AIの普及に伴い急増するデータ処理にかかる電力消費を「分散型AIデータセンター」によって全国に分散し、AIを活用して省電力・省エネルギー化に取り組んでいます。
PUEの関連情報
(掲載日:2025年3月11日)
文:ソフトバンクニュース編集部